ＰＯＷＥＲ　ＣＨＥＣＫ（番外編）

今回はチューニング後の測定では有りません。
今回は当ＨＰで表示しているパワー値について
ご覧になっている皆様と誤解が有るように
思えたので一度精査しておきたいと思います。

誤解の決定的な要因として
私が、”ＳＡみなとみらい”で
測定している事にありそうです。


”SAみなとみらい”では、路面への伝達出力表示を
その車の出力と考え、パワーランキングにも駆動系ロスの
修正をしない値を使用しています。（赤矢印での出力値）
しかし、他のSAでは駆動系ロスを修正値として補正を
加えた値を出力値として使用しているのです。（白矢印での仮想出力値）
ですから、根本が違いますので単純比較は出来ないのです。

そこで今回、皆様と少しでも同じ”ものさし”に出来るようにと
SAみなとみらい以外のシャーシダイにて測定してきました。

今回測定してきたのは”SA千葉長沼”店です。
なぜ、ここを選んだかと言いますと・・・
某レガシィ雑誌のパワーチェックによく利用されているからです。
雑誌掲載で使用されているシャーシダイですから
”ものさし”にするには絶好な訳です。



SA千葉長沼店です。



シャーシダイに乗せて準備をしているところです。
ここのシャーシダイは”サクラダイノシステム社のダイノマスターです。
測定はSAみなとみらいと同様４速で計ります。

そして計測結果です。

最高出力３４０．１ＰＳ／５８００ｒｐｍ
最高トルク４２．０ｋｇｍ／５８００ｒｐｍ

SA千葉長沼では修正値を常用しています。
自分でもビックリしましたが、ネット値（修正馬力）で
あっさりと３００ｐｓオーバーの結果がでました。
シャーシダイによってこれほどの差が出るとは
正直驚いています。
それほどSAみなとみらいは辛目の結果が出ると言うことです。

せっかくなので、みなとみらい：千葉長沼の換算をしておきましょう。
SAみなとみらい：SA千葉長沼＝２７７．７ｐｓ：３４０．１ｐｓ
ですので以下の様な換算係数表になります。

	SAみなとみらい	SA千葉長沼
SAみなとみらい	１	０．８１７
SA千葉長沼	１．２２５	１

SAみなとみらい＝SA千葉長沼×０．８１７
SA千葉長沼＝SAみなとみらい×１．２２５
以上の様な関係式が求められました。

同じメーカーのシャーシダイでも個体差はありますし
各ショップにより条件も違いますので、
数値だけでの単純比較はせず、
違うシャーシダイでものさしを同じにしてみたらいかがでしょうか。