今回は備忘録的に番外編です。

前回のオーバーホール Part5にて完結のつもりだったのですが 試験運転で問題が発覚したので番外編です。 サブコンセットアップ完了後、ショップから車両を受領してそのまま帰宅。 私用の関係で翌々日にテストを兼ねてまず一般道を走行。 小一時間程運転したところで信号待ちになるとアイドリングが若干不安定な感じが発生。 しかし走行中は特に変化を感じませんでした。 用事を済ませて帰路は高速で帰宅することにして料金所通過後アクセル全開で 加速をしたところ80km/h位でガクッと大きなショック(失速)が発生。 あまりに大きいショックだったので怖くてアクセルが踏み続けられません。 その後も80km/h巡航からアクセル全開で追い抜きをしようにもブーストが70kPa(0.7×100kPa)を 超えた瞬間に同様の症状が発生。結局そのまま再度ショップへ逆戻りになりました。 発生した症状は以下の通りです。 ・低速(40km/h以下)かつ1800rpm以下で息つき（ショック）が出る。 ・ブーストが70kPa以上かかると息つきが出る。 の2点です。 ただし発生するのはエンジンが温まった（水温、油温とも85℃以上）状態のみで冷間時は発生しません。 サブコンのログデータにはエンジン回転が乱れている記録は有るのですが原因となる症状が記録されていませんでした。 そこで店員さんに同乗してもらい症状を確認してもらうと「失火しているかも知れません」との見解。 「〜かも」では推測でしかなく原因として特定できないので、一旦ショップ所有車から点火コイルを 拝借して症状が発生するかを確認。すると見事に治まったので点火コイルを新品に交換しました。 点火コイルを交換して日を改めて再度走行テスト。 低速での息つき、ブースト70kPa以上での息つきは共に解消されてました。 経年劣化による点火コイル不具合が原因だったと思って良さそうです。 しかし、新たな問題が発生。 4速80km/h巡航からアクセル全開、ブーストもEVC設定値までキッチリ掛かり加速するのですが 120km/hを超えたところでまたもや息つきが発生。 サブコンのログデータを見るとインジェクターの信号が途切れいていたので「燃料カット」による息つきと判明。 インジェクター信号をよく調べるとサブコンへの入力信号が途切れていたのでECM本体から信号が出ていない状態。 ECMから信号が出ないのは、各センサー信号がECMに取り込まれてい無い、結果的にセンサー異常では ないかと当たりを付け、かつオーバーホールで新品交換して無い部品で影響しそうな物を消去法で潰すことに。 そこで今度は「クランク角センサー」と「カム角センサー」を交換する事になりました。 すると見事に息つきが解消されレブリミットまでスムーズに吹け上がりるようになりました。 一般道でのテストですので低速ギアでの確認のみですが恐らく4速以上のギアでも大丈夫 ではないかと思います。 今回のトラブルは結果的に電気系トラブルでした。 メカニカルトラブルでしたら症状が常に発生する筈ですので、今回のように「あるタイミングで症状が出る」 ような場合は電気系を疑った方が良いかも知れません。